Baptiste Nayrand
Millery en Lyonnais 5.47ha biodynamique nature
世界的な食のライト&ヘルシー化によって、今ではピノ・ノワールに並ぶ人気品種となったガメィ。そんなガメィの新たな可能性を表現する造り手が現れました。2015ヴィンテージからナチュラルワイン造りを始めたバティスト・ナイランです。バティストは、ピエール・オヴェルノワやマルセル・ラピエールのワインに強い感銘を受け、30歳の時にそれまでの仕事を辞めて、ジュリアン・ギィヨとミシェル・ギニエの下で研鑽。生まれ故郷であるリヨン近隣のコトー・デュ・リヨネ南部のミルリーで1ヘクタールの古木のガメィの畑を引き継いで、ドメーヌを設立しました。2015年が初ヴィンテージですが、欧米のガメラーのナチュラルワイン愛好家の間では大人気で、既にドメーヌからの割り当て数量しか購入することができません。北の品種が好きなバチストはピノ・ノワールやアリゴテ、シャルドネなどのワインも手掛けています。
l'Orée
ロレ
Vin de France
品種:アリゴテ 100%
手摘みで収穫したブドウをダイレクトプレスし、デブルバージュ(前清澄)は行わずに、タンクで野生酵母で自発的に発酵。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。温度管理も一切行わない。発酵後、引き続きタンクでマロ発酵と熟成。熟成後、無清澄・ノンフィルター・SO2無添加で瓶詰め。
2022ヴィンテージは8/31日に収穫。総生産量535本。アルコール度数は13度。2024年7月時点のSO2トータルは検出限界値で検出されず。
L’Oréeロレとはフランス語で「森の端」を意味する言葉で、この区画の立地に由来している名前です。少し神秘的な意味合いもあります。実際にこの区画を訪れた時に、森に囲まれた静寂さがとても印象に残っています。
Zénith
ゼニス
Vin de France
品種:シュナン・ブラン 100%
手摘みで収穫したブドウをダイレクトプレスして、密閉タンクで野生酵母のみで自発的に発酵。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。温度管理も一切行わない。発酵後、ドゥミ・ミュイ(新樽は用いない)でマロ発酵と熟成。熟成後、無清澄・ノンフィルター・SO2無添加で瓶詰め。2022ヴィンテージは10/11に収穫。総生産量477本。アルコール度数は12.5度。2024年7月時点のSO2トータルは検出限界値で検出されず。
ゼニスとはフランス語で「天頂」のことです。シュナン・ブランは過去にはこのコトー・デュ・リヨネで栽培がされており、アンジュ・ブランと呼ばれていました。しかし、フィロキセラ禍の後、見捨てられてしてしまいました。この地に再びシュナンを植樹するということは、過去の伝統を甦らせて、光輝かせることであることから、太陽が天頂に上って光輝くように、ゼニスと命名したそうです。エチケットはつま先でベクトルのように天頂を示している人を表しています。
Nadir
ナディール
Vin de France
品種:シャルドネ 100%
手摘みで収穫したブドウを果皮とともに密閉タンクで野生酵母のみで自発的に発酵。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。温度管理も一切行わない。マセレーションは約10週間。発酵後、引き続きタンクでマロ発酵と熟成。熟成後、無清澄・ノンフィルター・SO2無添加で瓶詰め。2020ヴィンテージは8/26に収穫。総生産量718本。アルコール度数は12度。2024年7月時点のSO2トータルは検出限界値で検出されず。
ナディールとはとはフランス語で「天底(てんてい)」のことです。ナディール(天底)はゼニス(天頂)の対義語です。地球の中心を表しています。このワインが、古代からジョージアで造られていたアンバーワインのように、先人達が行っていた醸造法というルーツへの回帰から生まれたことからこのように命名されました。エチケットはつま先でベクトルのように天底を示している人を表しています。
Terre Noire
テール・ノワール
Vin de France
品種:ピノ・ノワール 100%
手摘みで収穫したブドウをダイレクトプレスして、密閉タンクで野生酵母のみで自発的に発酵。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。温度管理も一切行わない。発酵後、引き続きタンクでマロ発酵と熟成。熟成後、無清澄・ノンフィルター・SO2無添加で瓶詰め。
2022ヴィンテージは9/8に収穫。総生産量532本。アルコール度数は13.5度。2024年7月時点のSO2トータルは検出限界値で検出されず。
テール・ノワールとはフランス語で「黒い大地」という意味。ピノ・ノワールが栽培されている区画はかって石炭の鉱山があったため。このように命名されました。
Toit du Monde
トワ・デュ・モンド
Vin de France
品種:ガメイ 100%
手摘みで収穫したブドウを100%全房で密閉タンクで野生酵母のみで自発的に発酵。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。温度管理も一切行わない。ブドウから最大限のフィネスと自然な複雑さを得るため、そして発酵中の全房ブドウを可能な限り長くそのままの状態にしておくために、マセレーションはアンフュージョン(煎じる)のみで、ピジャージュもルモンタージュも一切行わない。マセレーションの期間は約15日間。圧搾後、引き続きタンクでマロ発酵と熟成。熟成後、無清澄・ノンフィルター・SO2無添加で瓶詰め。2023ヴィンテージは9/19~27に収穫。総生産量5,180本。アルコール度数は13.5度。2024年7月時点のSO2トータルは検出限界値で検出されず。
「トワ・デュ・モンドとはフランス語で「世界の屋根」を意味する言葉。このキュヴェが造られる区画は、コトー・デュ・リヨネで最も標高が高く、リヨンの街を眼下に見下ろすことができることから、世界の屋根とよばれるヒマラヤ山脈にあやかって命名されました。
L’Astrale
ラストラル
VDF
品種:ガメイ 100%
手摘みで収穫したブドウを100%全房でオープントップのタンクで野生酵母のみで自発的に発酵。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。温度管理も一切行わない。ブドウから最大限のフィネスと自然な複雑さを得るため、そして発酵中の全房ブドウを可能な限り長くそのままの状態にしておくために、マセレーションはアンフュージョン(煎じる)のみで、ピジャージュもルモンタージュも一切行わない。マセレーションの期間は約3週間。圧搾後、バリック(新樽は用いない)でマロ発酵と熟成。熟成後、無清澄・ノンフィルター・SO2無添加で瓶詰め。2021ヴィンテージは9/18に収穫。総生産量1,801本。アルコール度数は12度。2024年7月時点のSO2トータルは検出限界値で検出されず。
アストラルとはフランス語で「天体」の意味。ビオディナミによって天体の動きと結びついたブドウ木の特徴を示している名前です。
Sauvage
ソヴァージュ
Vin de France
品種:ガメィ・アジュ・ブランとガメィ・ア・ジュ・ルージュ主体ですが、赤白約20種類の品種(シャスラ・ロゼ、アリゴテ、シャルドネなど)が混植されている区画のフィールド・ブレンドです。
手摘みで収穫したブドウを100%全房で、グラスウールのタンクで野生酵母のみでセミ・マセラシオン・カルボニック。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。温度管理も一切行わない。ブドウから最大限のフィネスと自然な複雑さを得るため、そして発酵中の全房ブドウを可能な限り長くそのままの状態にしておくために、マセラシオンはアンフュージョン(煎じる)のみで、ピジャージュもルモンタージュも一切行わない。マセラシオンの期間は12日間。圧搾後、バリック(新樽は用いない)でマロ発酵と熟成。熟成後、無清澄・ノンフィルター・SO2無添加で瓶詰め。2022ヴィンテージは9/17~18収穫。総生産量1,859本。アルコール度数は13度。2024年7月時点のSO2トータルは検出限界値で検出されず。
キュヴェは名の『ソヴァージュ』とはフランス語で『野生』という意味。約100年前と同じように様々な品種が混植された畑のフィールド・ブレンドで生まれるキュヴェであることからこのように命名されました。