LES GAUCHERS

    Thoré la Rochette 5.5ha    bio  nature
レ・ゴーシェは、セドリック・フルーリーは2017年にロワールのコトー・デュ・ヴァンドモワにドメーヌを設立したナチュラルワインのドメーヌです。セドリックはパリの学生時代に、ジャン・ピエール・ロビノのレストラン、ランジュヴァンで叔父がシェフをしていたため頻繁に通ってナチュラルワイン好きになりました。その後、クロ・テュ・ブッフのティエリーピュズラやラ・グラップリのルノー・ゲティエの下で収穫や醸造を経験しました。本格的にナチュラルワイン造りに携わりたいと考え、2017年に地元に小さな畑を購入して、僅か1樽から自身のワイン造りをスタートしました。レ・ゴーシとはフランス語で『左利きの人達』という意味です。セドリックも彼の娘も左利きのため、このように命名したのだそうです。 ビオディナミの手法を取り入れたセドリックのワインはとても活力があり、明るくさわやかで、同時に正確さを備えた味わいです。
 

Le Club

ル・クラブ
Vin de France
品種:ピノ・ドニス100%
 
2021ヴィンテージで初めて手掛けたペットナットのキュヴェ
醸造:手摘みで収穫したブドウをダイレクト・プレスして、タンクで野生酵母で自発的にアルコ-ル発酵を行う。醸造添加物やSO2は一切加えずに醸造。メトッド・アンセストラルで、アルコール発酵が完全に終了していないワインを、残糖を残して無清澄・無濾過で瓶詰めし、瓶内で完全にアルコール発酵を終了させる。ピュピトルで8ヶ月寝かせ、ア・ラ・ヴォレでデゴルジュマン。ドザージュはゼロ。現行ロットは2022ヴィンテージ。収穫日は9/26, 9/27。総生産量3,200本。アルコール度数は12度。2023年12月時点のSO2トータルは13mg/l。ガス圧2.6気圧。
キュヴェ名のル・クラブとは、ドメーヌのセラーの隣人達たちに対するオマージュから名付けたそうです。彼らから多くのサポートや励ましを受けているため彼らの集まりを「クラブ」と称して、愛着を感じているため、このキュヴェの名前にしたそうです。

  
 

L'Herbe Tendre

レルブ・タンドル(サンク・ピエ)
Vin de France
品種:シュナン・ブラン100%
 
手摘みで収穫したブドウをダイレクト・プレスして、3/4はグラスウールのタンクで、1/3はバリック(新樽は用いない)で野生酵母で自発的にアルコ-ル発酵を行う。醸造添加物やSO2は一切加えずに醸造。引き続き自発的なマロ発酵とシュール・リーの状態で33ヶ月熟成。無清澄・無濾過、SO2も無添加で、重力を利用して自然に瓶詰め。現行ロットは2020ヴィンテージ。収穫日は9/10~9/22(ヴァンダンジュ・タルディーヴや貴腐ブドウは含まれていません)。総生産量7,200本。アルコール度数は14.8度。2023年6月時点のSO2トータルは13mg/l
『レルブ・タンドル』とはフランス語で「柔らかい草」という意味。フランスの歌手セルジュ・ゲーンズブルグがミッシェル・シモンと一緒に歌った歌のタイトルから命名されました。エチケットのデザインは、花瓶から出ている女性達の足を表しているそうです。  

 
 
 

L’Appel du Large

ラペル・デュ・ラルジュ
Vin de France
品種:ピノ・ドニス100%
 
初夏に味わいたいピノ・ドニスのキュヴェ。手摘みで収穫したブドウを100%全房で、ステンレスタンクで野生酵母のみで自発的にアルコ-ル発酵を行う。醸造添加物やSO2は一切加えずに醸造。マセラシオンは足による櫂入れと小さなバケツを使ったピジャージュのみでソフトに抽出。圧搾後、引き続きタンクで自発的なマロ発酵とシュール・リーの状態で11ヶ月熟成。無清澄・無濾過、SO2も無添加で、重力を利用して自然に瓶詰め。現行ロットは2022ヴィンテージ。収穫日は9/16, 9/21, 9/26, 9/27, 9/29, 9/30。総生産量11,000本。アルコール度数は12.5度。2023年12月時点のSO2トータルは17mg/l
『L’Appel du Largeラペル・デュ・ラルジュ』とは、フランス語で「海の呼び声」という意味。フランスの詩人シャルル・ボードレールが、放浪する旅人を描いた詩のタイトルでもある。セドリック・フルーリーが、ヴィニュロンになる前、国際NGOの仕事で世界各国を旅していたことから、ワインの名前にしたそうです。  

 
 
 

Gueules Pressée

グール・プレッセ
Vin de France
品種:カベルネ・フラン100%
 
手摘みで収穫したブドウを100%全房で、品種毎別々に野生酵母で自発的にアルコ-ル発酵を行う。醸造添加物やSO2は一切加えずに醸造。マセラシオンは足による櫂入れと小さなバケツを使ったピジャージュのみでソフトに抽出。カベルネ・フランはバリック(新樽は用いない)で、ピノ・ドニスはグラスウールのタンクで醸造。引き続き自発的なマロ発酵とシュール・リーの状態で11ヶ月熟成。瓶詰め前にアッサンブラージュし、無清澄・無濾過、SO2も無添加で、収穫翌年の9月に重力を利用して自然に瓶詰め。現行ロットは2022ヴィンテージ。収穫日は9/22, 9/23。総生産量2,600本。アルコール度数は13.5度。2023年12月時点のSO2トータルは22mg/l
『Gueules Presséeグール・プレッセ』とは、フランス語で「潰れた唇」という意味。キュヴェやドメーヌの名称について、息子の友人とユーモアを交えて議論していた中から着想した名前だそうです。

 
 
 

L'Herbe Extra Tendre

レルブ・エクストラ・タンドル
Vin de France
品種:シュナン・ブラン100%
 
手摘みで収穫したブドウをダイレクト・プレスして、バリック(新樽は用いない)で野生酵母で自発的にアルコ-ル発酵。醸造添加物やSO2は一切加えずに醸造。引き続きバリックで自発的なマロ発酵とシュール・リーの状態で60ヶ月熟成。無清澄・無濾過、SO2も無添加で、重力を利用して2024年の春に瓶詰め。現行ロットは2018ヴィンテージ。収穫日は10/15。(過熟したヴァンダンジュ・タルディーヴのブドウ100%で、貴腐ブドウは含まれていません)。総生産量800本(500mlボトル)。アルコール度数は12.5度。2023年12月時点のSO2トータルは10mg/l
 極甘口のワインは、残糖が多く、二次発酵を避けるために、濾過したり、SO2を加えたり、あるいは湯煎にかけたりすることがありますが、ドメーヌのこの甘口キュヴェは、清澄も濾過もSO2添加も湯煎がけも一切していません。温度12度の石灰岩の天然セラーで、静かに時間を掛けて樽で5年熟成させることによって、発酵が完全に終了して野生酵母の活動が終わったと判断し、今年瓶詰めしてリリースすることにしたそうです。