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DOMAINE JACOB-GIRARD

ロマネ・コンティの現役栽培長ニコラ・ジャコブの
ファミリー・ドメーヌ
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万人が認める世界最高峰のワイナリー≪ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ≫。そのDRCで現在、栽培長を務めているのがNicolas Jacobニコラ・ジャコブです。フランス最高のビオディナミの専門家としてDRCに採用されたニコラですが、実は家族のドメーヌがサヴィニー・レ・ボーヌにあります。それがジャコブ=ジラールです。ニコラはDRCの正社員であるため、実家のドメーヌは現在父が運営しています。しかし、ニコラは子供の頃から父の仕事を手伝いながら、ブドウ栽培とワイン造りの基礎を学びました。つまり、彼の輝かしいキャリアの中で根幹的役割を果たしたのが実家のドメーヌなのです。そして、将来的にはこのドメーヌ・ジャコブ=ジラールを継承する予定です。

ジャコブ・ジラール インタビュー

VIVIT(以下VVと略):まず、栽培のことについて教えてください。

ジャコブ・ジラール(以下JGと略): 栽培方法はリュット・レゾネですね。病害などには、その危険性がある場合に限り、最小限の介入をするというものです。とにかく、常に可能な限り自然を尊重するという立場でおります。

VV:耕耘などはされているのですか?

JG:はい、耕耘は全ての区画でしています。各区画の土壌やその年の降雨量に応じて、年に2回~4回耕耘をしています。特に勾配がある区画は馬を使って耕耘をしています。

VV:下草は生やしているのですか?

JG:下草は生やしていません。表土の雑草は手作業で取り除いています。
VV:施肥は行っていますか?

JG:しています。乾燥させた腐植土や堆肥を使っています。

VV:ドメーヌは2人だけで運営しているのですか?

JG:私達夫婦以外にフルタイムの従業員を一人雇っています。もちろん、収穫の時期には摘み取り人を雇います。長年うちのドメーヌで収穫をしている熟練の人達ばかりです。

VV:醸造について少し教えてください。

JG:まず除梗は完全に行います。低温マセレーションも施します。発酵の際は、野生酵母のみで培養酵母やその他のものは一切添加しません。樽に関しては、あまりワインに樽の香りをつけたくないので、新樽は一級のワインに1/3のみ使います。その他は、使用済のバリックを用いています。

VV:クライヴ・コーツのガイドにはヴォーヌ・ロマネのドメーヌから使用済みのバリックを譲り受けていると書かれていましたが、本当のことでしょうか?

JG:はい、その通りです。ヴォーヌ・ロマネのドメーヌ・ジェラール・ミュニュレから譲り受けたバリックを使っています。

VV:ところで、今月はドメーヌにとっては行事の多い月だったようですね。

JG:そうですね。実は今年のサヴィニー・レ・ボーヌ村の「サン・ヴァンサン祭」は、私のドメーヌが幹事で、息子のニコラと一緒に1月17日に山車で町を練り歩きました(前のページの写真を参照)。また1月11日はニコラの誕生日で、一昨日の29日は私の誕生日でした。ニコラは35歳、私は58歳になりました。

VV:息子のニコラさんはドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティで働いていると聞きましたが・・・

JG:はい、その通りです。ニコラは7年前からDRCで栽培長をしています。

VV:今も一緒に住んでいるのですか?

JG:いえ、ニコラは結婚して隣村に住んでいます。子供が二人おります。学生時代は実家のドメーヌをよく手伝ってくれました。ボルドー大学でブドウ栽培学の国家免状を、ディジョンのジュール・ギヨ研究所で醸造学の国家免状を取得しましたからね。今では、彼のアドバイスは私達にとって非常に貴重なものです(笑)。

VV:では、将来はドメーヌを継がれるのでしょうか?

JG:そうですね。私も年齢も年齢ですし、近い将来、ニコラがDRCの仕事と並行して、ドメーヌを引き継いでくれるはずです。おそらく、その時には娘(ニコラの妹)のオード=セシルも一緒に働いてくれると思います。

VV:娘さんは何をされているのですか?

JG:教師をしていますが、葡萄栽培のことは良く分かっています。今は結婚して我々とは別居しています。息子が一人います。

VV:ゆくゆく息子さんと娘さんが戻ってきてドメーヌを引き継げば、にぎやかになりますね。楽しみですね。今日はお忙しい中、ありがとうございました。




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